近くに競合クリニックが開業した!そのときの考え方と戦い方

競合対策をする医師

「すでにクリニックを開業、運営していたが、近くに競合クリニックが新しく開業した」という状況に陥ることは決して珍しくありません。

今回はこのような状況を取り上げて、「クリニック数の推移」「競合クリニックとの戦い方」について解説していきます。

目次

一般診療所・無床一般診療所は増え続けている

高齢化や、開業形態の多様化により、クリニックの数は増え続けています。

一般診療所は20年前に比べて10000軒ほども多くなっていますし、無床一般診療所でみてもその数は20000軒ほども増えています。有床一般診療所の数は少なくなっているものの、今後も無床一般診療所の数は増えていくものと思われます。

また、「患者様の数が多く、ニーズが多い土地」は自院の運営がしやすい一方で、当然競合クリニックもきやすい環境だといえます。そのため、現在は競争相手はいなくても、のちのち競争相手がやってくるということは十分に考えられます。

出典:厚生労働省「令和5(2023)年医療施設(静態・動態)調査・病院報告の概況-結果の概要―」p7

新しくやってきた競合クリニックとどう戦うか?

競合クリニック医師

競合クリニックが同じ地域にオープンしようとしている場合、なんらかのかたちで事前にそれを知ることになるのが一般的です。

たとえば通勤経路に「〇月×日、▽▽クリニックオープン」と張り紙がされている建物を見つけることもあるでしょうし、地方のペーパー紙や、インターネットの医療機関紹介ページで知ることもあるかもしれません。

競合クリニックのオープンの情報を使うんだのであれば、その競合クリニックの特徴について事前に調べるようにしましょう。

・どのような患者様層をターゲットにしているか

・経営理念はどのようなものか

・設備はどんなものが入るのか

・開業する医師またクリニックに雇用予定の医師の経歴はどうなっているか

などの情報を得ることができれば、非常に対策を立てやすくなります。

このような情報収集は、先生自ご自身で行うこともできますし、出入りするMRや自院のスタッフ、通院されている患者様から行うこともできます。ただ、専門的な情報収集を求めるのであれば、クリニック専門のコンサルタントの力を頼るのがベストです。

情報収集の元、自院の経営方針を見直す

情報収集は、「行っただけ」では意味がありません。その情報を元に、自院の経営方針などを見直す必要があります。もっとも大切なのは「差別化」です。

たとえば新しくオープンする競合クリニックが「若く、情熱のある医師が診察にあたります」などのようにしているのであれば、「経験豊かで、丁寧にヒアリングを行う意思が診察にあたります」とします。

「予約はすべてオンラインで!LINEで通知が行きます」としているクリニックならば、「オンラインでも予約可能ですが、電話での予約も受け付けています」のように打ち出します。

さらに、「地域に根差した医療〇年目、親子で通っていただけるクリニックです」などのように「歴史」をアピールするのもよいでしょう。「地域に愛されて〇年」「歴史」は、新規の競合クリニックが絶対に使えない文言だからです。「通い続けてくれる患者様」を確保する意味でも、このような打ち出し方は非常に重要です。

また、この機会に接客やクリニックの内装を見直すのもひとつの方法です。

競合クリニックがオープンすることで、一時的に患者様の数が減ることはあります。このような経営の不安がある場合でも、患者様にそれを気づかせることなく、「いつも通りの医療」を冷静に提供し続ける姿勢もまた、自院を維持するうえで大切なものです。

私たちは、競合クリニックの出現で悩む先生方をしっかりサポートします。情報収集から、医院運営の助言まで、私たちにお任せください。

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