書類選考をしない採用設計

目次

拡大期クリニックの採用フローの考え方

クリニックの採用において、
応募は来ているのに採用人数が安定しないという悩みは珍しくありません。

その際、多くの組織がまず見直すのが

書類選考の基準

です。

しかし拡大期の採用では、
書類段階での選別を強化することが必ずしも正解とは限りません。

実際には、

書類選考を行わない採用フロー

という設計を採用している組織もあります。

今回は、書類選考を行わない採用設計について、
メリットとデメリットの両面から整理します。


書類選考は何のためにあるのか

一般的な採用フローは次のようになっています。

応募

書類選考

面接

内定

書類選考の役割はシンプルです。

面接する人数を絞ること

です。

応募数が多い場合、
すべての候補者と面接することは現実的ではありません。

そのため、履歴書や職務経歴書をもとに
面接対象者を絞り込むという工程が設けられています。

しかし、この前提は

応募数が十分に多いこと

です。

もし母集団が不足している場合、
書類段階の選別は機会損失につながる可能性があります。


書類情報だけでは判断できない要素

履歴書や職務経歴書は重要な情報です。

ただし、実際の採用では
書類だけでは判断できない要素も少なくありません。

例えば、

・コミュニケーション力
・対人印象
・成長意欲
・価値観の相性

特に美容クリニックの受付やカウンセラー、看護師の業務は、
患者との対話力がとても重要な要素になります。

こうした部分は
書類だけで正確に判断することが難しいため、

面接を通じて初めて見える強み

も多く存在します。


書類選考を行わない採用フロー

書類選考を行わない採用では、
採用フローを次のように設計します。

応募

最低条件確認(3つ程度)

面接予約

面接

つまり、

書類ではなく面接で判断する

という設計です。

この方法は、
特に継続採用が必要な組織で採用されることがあります。


書類選考をしない採用のメリット

母集団を確保しやすい

書類段階での選別がほとんどなくなるため、
面接機会を広く確保できます。

拡大期の採用では
一定数の面接母数が必要になるため、
この設計は合理的な場合があります。


候補者の可能性を直接確認できる

書類では評価しづらい

・人柄
・コミュニケーション力
・ポテンシャル

などを、直接確認できます。

結果として、
書類では見逃していた人材に出会える可能性があります。


魅力付けの機会が増える

面接は見極めの場であると同時に、

クリニックの魅力を伝える場

でもあります。

面接機会が増えることで、
候補者の志望度を高めるチャンスも増えます。


書類選考をしない採用のデメリット

一方で、この方法には注意点もあります。


面接数が増える

書類段階で絞り込まないため、面接数は当然増えます。

採用担当者や面接官の時間確保ができていない場合、

面接負荷が増える

という結果になりかねません。


採用フロー設計が必要になる

書類選考をなくす場合、

・最低条件の設定
・面接枠の確保
・面接日程の自動化

など、採用フロー全体を設計する必要があります。

これらが整っていないと、うまく運用はできません。


面接の質がより重要になる

書類選考を行わない場合、
候補者の見極めはすべて面接で行うことになります。

そのため、

面接官の評価基準や判断力

が採用結果に大きく影響します。

面接設計が曖昧なままでは、
採用のばらつきが大きくなる可能性があります。


採用は、良い人に出会う確率を設計する仕事

採用では、「良い人を見抜くこと」ばかりに意識が向きがちです。

しかし実際には、

良い人に出会う機会を作ること

が重要になります。

書類選考を行うかどうかも、その設計の一部に過ぎません。

拡大期のクリニックでは、採用フローを見直すことで
採用の安定性が大きく変わることがあります。


最後に

書類選考をしない採用が、
すべてのクリニックに適しているわけではありません。

しかし、

継続的な採用が必要な組織
母集団形成に課題がある組織

では、検討する価値のある選択肢です。

重要なのは、

書類選考の有無ではなく、採用フロー全体の設計

です。

採用を仕組みとして考えることで、
採用活動の安定性は大きく変わります。


お問合せ・ご相談

採用人数を安定させるためには、
求人媒体や面接だけでなく

採用フロー全体の設計

が重要になります。

私たちは、クリニックのフェーズに合わせた

・採用戦略の見直し
・採用フロー設計
・採用管理体制の構築

を伴走型で支援しています。

採用にお悩みの理事長・院長の先生は、
ぜひ一度ご相談ください。

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