長期休みとクリニック~正月休暇などをどう考える?

年末年始にかけて、長期休暇を取ることを検討する先生方も多いのではないでしょうか。しかし、勤務医時代と開業医時代では長期休みに関する捉え方も異なるはずです。
ここでは、「クリニックの運営者として、長期休暇をどう考えるか」について解説していきます。
※下記では特記すべき事由がない限り、「長期休暇=年末年始の休暇」とします。
長期休暇を設定するべき理由について
開業医としてクリニックの運営をする場合、適切に長期休暇を設けた方が良いといわれる理由があります。これについて、「従業員」と「先生ご自身」の2つの視点から解説していきます。
1.従業員に対して長期休暇を与えた方がよい理由
年末年始やお盆の休暇は、実は法定外休暇とされています。そのため、法律上はこれらの期間に休みを設けなくても問題ありません。また、法定外休暇を設定する場合は、就業規則にそう記す必要があります(ちなみに、産前産後の休暇や、年次有給休暇は法定休暇とされていて、「従業員の求めに応じて、必ず取得させなければならない休暇」です)。
しかし「法定外休暇だから、取得させなくてもよいのだ」と考えるのは誤りです。長期休暇などの休暇が少ないクリニックでは、従業員が離職していく可能性が高いとみられるからです。特に看護師は有効求人倍率が常に1.0倍を超えていて、常に売り手市場です。特に近年は2.0倍を超えており、労働条件の悪いクリニックは簡単に見限られてしまう危険性があります。
2.先生自身も休む必要がある
開業医になると、勤務医時代とはまた異なる悩みを抱えることになります。経営面や人事面の苦労、「他に代わる人がいない」「休んだら患者様が離れていってしまうのでは」という苦悩から、長期休暇を取得することにためらいを感じる先生もいることでしょう。
しかし、患者様の心身を診る専門家である医師であっても、バーンアウト(燃え尽き症候群。慢性的なストレスにさらされることによって起こるもので、心の疲労や周囲への無関心さ、達成感の著しい低下が起こる症状)が起きる可能性があります。医師の42パーセント近くがバーンアウト状態になった経験があるとされています。
バーンアウトは、
・業務量が多い
・長時間にわたる労働
・休暇の取得日数が十分ではない
ことによって起こるので、心身の健康を保つために、開業医も長期休暇を取ることが求められます。
出典:Dr.転職なび「【調査】4割以上の医師が経験!バーンアウト(燃え尽き症候群)の実態と対処法は」

労働政策研究・研修機構「ナースセンターの看護師の求人倍率が2.51倍で10年ぶりの高水準/日本看護協会集計 」
参考:クラシコメディカルTOPページ「【社労士監修】年末年始やお盆の休暇を年次有給休暇として処理しても問題ない?」

長期休暇を取得する際にするべきこと、できること

クリニックが長期休暇を取得する場合の対策は、主に3つあります。
1.ホームページなどで告知する
第一段階として、ホームページや院内の案内で、長期休暇について告知します。〇月✕日~▽月◇日まで休み、とするとよいでしょう。また、定期的にクリニックに来院してきていて、次の本来の来院日が長期休暇の日にあたる人には個別に案内すると、混乱をさらに少なくできます。
2.病院と連携を図る
「町のクリニック」を運営している先生方の多くは、基幹病院と連携されていることでしょう。
長期休暇で完全にクリニックを閉じる場合は、基幹病院との連携をより密にし、特に不安を抱える患者様には緊急連絡先として基幹病院の情報を共有しておくと安心です。
3.可能ならほかの医師を雇う
クリニックの性質上、院として長期休暇を取得することが難しい場合は、ほかの医師を手配します。
現在は「年末年始のみバイトとして入ってくれる医師」をスポットで募集することもできます。医師全体の13パーセント程度が「年末年始は、(医師として)常勤先以外でアルバイトをしている」と答えているため、スポットで入ってくれる医師を探すことは決して非現実的な選択肢ではありません。
出典:Dr.アルなび「【調査】医師の「年末年始の勤務事情」エピソードや年末年始バイトが人気の理由も紹介」

私たちKSメディカルサポート株式会社では、先生方の「休暇を取ろうにも時間的余裕がない」という悩みを、経営・運営の点からサポートしています。会計システムや広告支援、集患戦略など、診療以外のすべてを私たちにお任せいただくことで、先生方のお時間を確保し、休暇を取れるようにします。


