医師なら「安心安全な医療を提供したい」、「最新の設備を導入したい」と必ず思うことでしょう。特に開業医にとって差別化を図るには医療機器の選定が重要となってきます。
そこで今回は医療機器購入の流れと注意点を合わせて説明していきます。
1.診療方針(提供医療)の決定
まず、大事になるのは、やはり、どのような医療を提供するか。ということを考えられると思います。この「どのような医療」というのは、科目をどうするのか。というだけではなく、どのような場所で、誰に対して、どのようなサービス(医療)を提供するかということを指します。
そこがある程度固まれば、次のステップです。
2.診療圏調査
時には診療方針の決定と、前後したり、並行して進めるのが、この診療圏調査。
皆様にも生活がありますので、収入が必要です。
その為には、診療方針が決定した後に、開業地に同一科目を標榜している施設はどの程度存在するのか、また、同一機器を導入し、同様のサービスを提供している施設がどの程度存在するかなどを調査します。
いくらサービスに自信があったとしても、競合が多すぎると、開業当初は集患が難しくなるためです。
このような場合は、別のサービスの提供からスタートし、ある程度施設の認知度が上がった時点で、導入する等、診療方針の決定と、診療圏調査は常に行うべきポイントになります。
3.医療機器の選定
提供サービスの方向性が決定したら、医療機器の選定に入ります。
同様の効能がある機器でも、メーカーによっては、価格が大幅に異なります。
稼働予測、収入予測などを試算し、おおよその回収率を算出します。
試算結果を基に、実際に購入フローに入ります。
が、ここで注意してほしいことが・・・
医療機器メーカーや卸業者へ、開業内容を簡単に教えてはいけません!
なぜなら相手は、営業のプロ。先生より医療機器の概要については知識が豊富な場合が多いです。
その為、価格交渉の際、分が悪くなるケースが多いようです。
また、開業内容を基にした提案がほとんどになります。
実際に予定していなかった機器を導入する方が、サービス内容が向上し、収益も上がるケースもあります。
所謂、情報収集のためには、まず手の内を明かさない!
これを忘れないで下さい!
本日は、ここまでの公開になります。
次回は、実際に導入する際のポイントを公開します!
年末年始でお忙しい先生方、また時間がございましたら、後編も覗きに来てください!