このポイントをおさえておけば安心、安全な医療機器で素晴らしい医療サービスを提供できるはず!もしかしたら安く購入できるかも・・・
まずは、前回のおさらいとして「導入」までのフローをまとめますと、
① 診療方針の決定 …どのようなサービス(医療)を提供するか。
② 診療圏調査 …開業地の調査からアプローチ方法を考える。
③ 医療機器の選定 …回収率を算出し選定していく。
この3点についてお話させていただきました。
詳しくは導入までのフロー編
そして導入することが決まりましたら、いよいよ購入のステップになります。
同様の効能がある機器でもメーカーによっては価格が大幅に異なります。
また多くのメーカーを取り扱っている商社は、同じ機器であっても、それぞれの業者で価格設定、購入後のサービスが異なることがあります。
ではどのように検討していくか説明していきます。
1.医療機器商社への相談
医療機器販売を行っている商社は、今や日本国内に1,477社あります。
また、医療機器の開発・製造を行っているメーカーもたくさん存在します。
その為、1社だけではなく、たくさんの商社へ相談し、先生が希望する効果・効能のある機器と、同程度の機器のリストを集めて下さい!
ここで注意をして頂きたいことは、「秘密保持契約」を交わすということです。
なぜならある商社と競合他社施設間で、既に取引がある場合、その競合施設に、情報が流出する可能性があります。
開業前に診療内容を知られてしまうと、対策をされてしまう可能性がありますので、開業後の集患が困難になる可能性があります。
1.具体的な金額の話を一切しない
いくらなら購入するか相手に知られてしまうと、そこを落としどころとして話を進められてしまいます。
これでは、相手が主導権を握ることになりますので、“交渉”ではなく“お願い”をする状況におかれてしまいます。
つまり最初が肝心なのです。ここで妥協してしまうと、その機器での回収率が悪くなり、最終的には、経営難に陥る可能性があります。
購入することに主眼を置くのではなく、購入後の回収率に主眼を置き、回収見込みのある価格帯での購入を目指しましょう!
①情報を漏らされないように秘密保持契約を締結する。
②こちらから金額の話をしない。
この2点を徹底してください!!
余談ではありますが・・・
医療機器は、一般的な家電と同様、アフターサービス(保証)が付いております。
一般的な家電より、精密機器がほとんどですので、高価になります。
故障したら簡単に買い換えれば良いという訳にはいきません。
だから、このアフターサービスが重要になります。
しかし、精密気概がゆえ、故障や不都合に対応できる業者は限られています。
日々の業務で時間に追われることが多いとは思いますが、日常的に点検しつつ、必要に応じて素早く対応してくれる商社かどうかを見極めることが大切になります。
また修理の際にすぐに代替機を用意できるのか確認してくださいね。