自由診療と聞くと、不安と感じたり、信用できないと感じる患者様も多くいらっしゃいます。その背景には高額の費用を請求するにもかかわらず、エビデンスが未確立な治療や悪い風評が溢れていることが原因です。 保険外診療であるため、厚生労働省の基準があいまいで、医師の技術や医療機関の独自判断で治療が行われています。つまり、提供する医療の質が担保されておらず、価格も医療機関によってバラバラになっているのです。
本来はより良い治療を受けるための方法であるはずが、医療費が高額で質が保証されていないことにより、トラブルになるケースも発生しており、信用を毀損している状況も見られます。 保険治療は、保険点数により対価が明確に決まっています。それは、どんなに素晴らしい治療を施しても同じという問題点も存在しています。 一方で自由診療には付加価値の概念があります。高品質で独自性の高い医療・サービスを提供しているので、提供する価値に見合った価格を各医療機関が設定することができます。
しかし、提供価格と付加価値と市場価値のバランスが取れていなければ、トラブルや信用を毀損することになるため、このバランスにおいて経営的な判断や経営戦略が必要になります。 もちろん医師の技術や治療設備も重要な要素ではありますが、それが全てではありません。
サービスとしての医療と考えると、
・クリニックの佇まいや雰囲気
・従業員や医師の接客方法
・患者様への十分な説明とコミュニケーション
・価格に対する納得感
・治療における丁寧さや安心感
・アフターフォローも含めた治療体制
など、患者様をどれだけ満足させることができるかまでを総合的に考えねばなりません。
このようなビジネスとして基本的なことを疎かにしてしまうことで、冒頭に紹介したようなミスマッチが起こり、結果として自由診療が悪であるかのような印象になってしまいます。 このような悪評はすぐに自らの首を締めることになり、経営が立ち行かなくなることは言うまでもありません。
医療業界は儲けることを慎む風潮があり、厳しい経営を余儀なくされている医療機関が数多くあります。利益を生み出す仕組みを作らなければ、現状を脱却することは難しいでしょう。 自由診療が悪ではありませんし、医療機関が儲けることも悪ではありません。問題は、患者様の満足度を疎かにしてしまうことであり、医療サービスとしてバランスが取れていないことが問題の本質です。
自由診療を行うためには、プロであるコンサルタントと二人三脚で、継続的に信頼される医療機関として戦略的な経営を行う必要があります。これからの時代に更に必要とされる自由診療を、私たちとともに立ち上げてみませんか。